TALK ON ANCIENT ROMANCE

【岩神の飛石】岩神町廣瀬川の左岸近くに在って(敷島公園より縣道に出で左折して風呂川を渡り廣瀬川を渡ると前面に巨岩が聳えてゐる)巨巖屹として立ち岩下に岩神稲荷神祠を奉祀している。巖は溶岩で口碑によると、往時廣瀬川は利根川の本流であったが、偶々河水氾濫して、南橘村の片石山の北崖崩壊して流下し來て、此處に止まりたるものが此飛石であると傳へ風土記には「或時石工某此石破砕せんと鑿を加へると、石中に人聲を聞き、鑿痕より鮮血迸り石工はその場に即死したヽめに、人々恐れて神として祀り岩神と崇めるやうになつたと記し。」岩面に藤・キヅタ・ニシキヅタ等纏繞し、トラノヲシダ、ミツデウラボシ、イヌシダ等附着する間に、クモノスシダが僅に點在してゐる。

毛野研究会  「毛野」 2号  昭和6年

岩神町という地名をたよりに敷島公園に駐車して附近を歩きましたが、それらしきものは見当たらず、尋ねようにも町は静かで人通りもなく、いささか疲れ気味で小学校の北角の用水路の橋まできた時、自転車を押してくる女性を見つけ聞きましたところ、私もそちらの方向に行きますとのことで、用水路沿いの道を話しながら交差点に在る神社まで案内していただきました。

岩上の飛石

所在地 前橋市昭和町3丁目

岩神神社

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西側後方より

西側より

参考
東側より